IT導入診断士とは

他社のIT導入を推進するIT導入診断士

IT導入診断士検定の予定

 「IT導入診断士検定」の実施は現在未定です。実施が決まりましたら当サイトにてお知らせします。

 

IT導入診断士とは適切なIT導入アドバイスができる人 

 IT導入診断士の資格ロゴ

相手先事業所の状況を聞き取り調査して、適切なIT導入がアドバイスできる人材に与えられる資格が「IT導入診断士」です。この資格を取得すると「職業として」他社のIT導入に並走することができます。
特に「デジタル・ゼロ」の事業所では、社内にふさわしいIT導入人材がいない場合は、何をやるにも不安で「この選択でいいのか」「これで間違っていないか」と常に考えてしまいます。「デジタル・ゼロ」の事業所は従業員の平均年齢が高いことが多いのですが、年齢が高い人にはパソコンやタブレット、スマートフォンへのよくないイメージを持っている人が多いのです。「ダブルクリックって何なんだ」と繰り返し聞いてくる人に根気強く教えるのは、社内より社外の人のほうがいいケースが多いのです。

中小企業庁の委託調査によると、ITを導入できない原因の第1位は「人材がいない」6位には「適切なアドバイザーがいない」が入っています。従業員全員がパソコンやスマートフォンを利用して仕事をすると効率が上がるのがわかっていても、なかなか踏み切れないのですね。

IT導入診断士検定では、ITに関する知識もさることながら、相手先事業書のお話をいかにヒアリングして、いかに適切なIT導入計画を立案できるか、という視点で検定の合格を判断します。

IT導入診断士の基準

一般社団法人IT導入診断協会では、IT導入士検定を普及させて社内のIT導入リーダーを育成するべく、普及に努めていますが、社内のIT導入リーダーをサポートしたり、どうしても社内に担当者を置けない企業にはIT導入をアドバイスしたりする力がある人が、IT導入診断士検定に合格します。
ITスキルの高い人はIT用語でついつい語ってしまいます。でも、デジタル・ゼロの中小企業の皆さんには「CPUのパフォーマンスが足りないので、どうしてもシャットダウンが起きてしまいますね」と聞いても「カタカナ用語のカタカナ用語が足りないんだそうだ」くらいにしか理解できません。IT用語をなるべく使わずに、事業所の業務をITを使って効率化できれば喜ばれます。
デジタル・ゼロの企業は、数多くのツールを扱うのが苦手です。一つのツールの使い方を覚えるのも大変なのに「会計のベストはこれ」「請求書発行ならこれ」「人事・労務はこれ」とたくさんのツールを紹介しても、どれもこれも使い方さえ覚えられずに結局IT導入作業はムダになってしまいます。
IT導入診断士には「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という態度を求めています。IT導入診断士が死ぬまで相手先事業所に並走できれば良いのですが、なかなかそうはいきません。設定や操作は、全て相手先企業にやってもらいます。自分で設定したほうが遥かに早いかもしれませんが、ここは我慢、我慢、相手先企業が自分たちでできるようになるまで並走します。

IT導入診断士検定の受検資格は「IT導入士」の資格を保持していることです。担当者として、自社のIT導入はどのように進めていくのかを理解している人に受検資格が与えられます。

IT導入診断士の学習で学べること

IT導入診断士検定合格への学習の中で学べることは以下のようなことです。

IT導入診断士講座」の教科書の目次を見てみましょう。
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  1. IT導入診断士の仕事
  2. IT導入診断士が扱うソフトウエアとハードウエア
  3. ヒアリング
  4. 導入設計1 (実施内容 前半)
  5. 導入設計2 (実施内容 後半)
  6. 導入設計3 (予算・スケジュール)
  7. 提案をする
  8. プロジェクトを進行させる
  9. IT導入診断士の営業活動
  • マーケティングについて

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IT導入診断士検定では、いかに上手に相手先事業所の状況をヒアリングするか、ということと、導入の設計をいかにするか、を理解しているかどうかを見ます。
相手先事業所は「役所への届けが手書きがダメになりデジタル化した。これに対応できれば当座はオッケー」などと言ってくるかもしれませんが、果たしてそれでいいのか? 包括的なIT導入をおすすめしないとこれから先、何年も持たないのではないか? 
IT導入診断士の教程には、ダウンロードしてそのまま使える「ヒアリング・シート」や提案する際に使える「IT導入診断書」、企業の事業の分析とこれからの方針決定に使えるSWOT分析やPEST分析のツールなどが含まれています。
相手先事業所が理解できる言語で、理解できるIT導入をアドバイスするスキルが身についた方にIT導入診断士資格が与えられます。

 

IT導入診断士資格は期限制

IT導入診断士の資格は合格からの1年間の期限制です。引き続きIT導入診断士の資格を保持したい場合は、期限切れまでに更新検定を受検しなければなりません。
ITの移り変わりはとても早く、1年前の知識では太刀打ちできないことが多いからです。
1年前に教科書や講座で推奨されていたツールよりも更に良いものが出てくることがあります。1年前から使っているツールでも機能が追加されて使い方が変わることもあります。逆に、使えなくなった機能もあります。
IT導入には、常に情報のアップデートが必要なのです。
IT導入診断士検定に向けての学び方は自習とeラーニング併用の2種類があります。
*IT導入診断士検定に向けての学習のリリースは現在未定です。